ワイオミング州、SMR計画継続でマイクロリアクター検討へ : 原子力政策

2023 年 8 月 14 日

ワイオミング州の既存の発電資源を補うためにマイクロリアクターを導入する可能性を評価するBWXT Advanced Technologies LLCが主導するプロジェクトは、州が割り当てたプログラムに基づくマッチング資金の最初の受け取り手の一つとなる予定だ。 しかし、テラパワーは同州でのナトリウム原子炉の建設許可を申請する計画を５カ月延期した。

BWXTのプロジェクトは、ワイオミング州エネルギー庁（WEA）がマーク・ゴードン知事に対し、研究にマッチング資金を提供するために2022年に州議会によって設立されたエネルギーマッチングファンド（EMF）プログラムからそれぞれ約1,000万ドルを受け取るよう推奨した2件のうちの1つである。ワイオミング州のエネルギー需要に関連するデモンストレーション、パイロット プロジェクト、または商業展開プロジェクト。 基金の管理は知事からWEAに委任されている。

WEA が推奨するもう 1 つのプロジェクトは、フロンティア カーボン ソリューションズと提携してワイオミング大学エネルギー資源学部が主導する炭素貯蔵ハブ プロジェクトです。 BWXTプロジェクトには9,999,802ドル、スイートウォーター炭素貯蔵ハブプロジェクトには9,135,000ドルの推奨賞金を両方とも全額受け取るよう勧告した。

WEA事務局長ロブ・クリーガー氏は、エネルギーマッチング基金は「州、連邦、民間部門がどのように協力して成功を収め、針を前進させることができるかを示す好例である。スイートウォーター炭素貯蔵ハブやBWXTマイクロリアクタープロジェクトのようなプロジェクトは、私たちのエネルギー安全保障とワイオミング州の経済発展です。」

BWXTの2段階プロジェクト「ワイオミング州における核マイクロリアクター技術とノウハウのマイクロリアクター配備、応用と開発の評価」では、原子炉コンポーネントの製造を支援するためのワイオミング州の既存のサプライチェーンの開発を検討し、小規模原子炉配備の実現可能性を評価する予定である。増大するエネルギー需要に対応するために既存の発電資源を補完するものとして同州に設置され、全体的な目標は関係者がワイオミング州にリードマイクロリアクターユニットを配備するかどうか決定できるようにすることである。 プロジェクトの総費用は 2,060 万ドルです。

このプロジェクトは、特にワイオミング州のニーズに適した、BWXT の新型原子炉 (BANR) に基づく概念設計を開発すること、高温ガス冷却炉からのプロセス熱と電力をワイオミング州の産業にどのように結合できるかを開発することを目的としています。その採掘産業。 リードマイクロリアクターが建設されれば、州および地域全体に展開できる潜在的なマイクロリアクター群の実証プラントとして機能するだろうとWEAは述べた。

BWXTは、プロジェクト中に、リードプラントの潜在的なエンドユーザーとなるトロナ鉱山会社を含む産業パートナーと協力する予定だ。 （ワイオミング鉱業協会によると、ワイオミング州には、ソーダ灰またはソーダ重炭酸塩に加工される炭酸ナトリウム化合物であるトロナの世界最大の鉱床があり、米国のソーダ灰の約90％を供給している。）

BWXTアドバンスト・テクノロジーズのジョー・ミラー社長は、「BWXTは、このプロジェクトに着手し、原子力の恩恵に対する信念を共有するWEAやワイオミング州の他の組織と協力できることに非常に興奮している」と述べた。 「このプロジェクトが終了すると、ワイオミング州における原子力発電の潜在的な雇用創出、製造、産業の機会がより明確になり、ワイオミング州にマイクロリアクターを配備するためのロードマップが得られるでしょう。」

提案は8月18日までパブリックコメントに受け付けられ、最終的な承認は知事に委ねられる。

原子炉開発会社テラパワーは米国原子力規制委員会（NRC）に対し、ワイオミング州ケメラーにある実証用ナトリウム冷却高速炉プラントの建設許可申請書（CPA）を2024年3月に提出する予定であると述べた。今月の公認会計士。

同社は8月2日付の規制当局への書簡で、「テラパワーはCPA提出に向けてNRCとの申請前業務を継続することを楽しみにしている」と述べた。